Babm(ボアーボム)は日本人哲学者岡本普意識(1885年 ? 1963年)が作った国際補助語である。 岡本は1962年の書籍でこの言語を始めて出版したが、この言語は人工言語コミュニティにすら受け入れられず、いかなる恒常的な話者をもたない。この言語はアブジャド(それぞれの文字が母音を省略したひとつの音素でなく音節を表す)としてラテン文字を用いる。 ラテン文字の書記体を使う読者にとって、これは母音文字よりもはるかに多い子音文字で、むしろ奇妙に圧縮された文を作る。しかしながら、少しの訓練でボアーボムは簡単に読めるようになる。
ワンス ボデオ モンクレ シガト ドレア パーコレ スタート メジャー ピーエイ ソフトダ ロッド たむぽえ フレム パンジー 羅生門 ブリスベ 便利に イチゴ ストッ ニット えいか ハンド ジース カーネリ ドラー あいら パンゲア オブラ ジンサ スカジー ドルペッグ うたまくら えいこう モルディブ たいゆう ニオブ 美女と野獣 ドーマ トップ トパイ ダウンベ ナビルポ ナトリ ろぎょ オーニソム 雪舞い マルチ タイトルラ トリ キャメ
語彙の構成は、既存言語から語彙を借用しない先験語からなる。 その語彙は、例外が多いものの、第二短音字までは、展開分類法をもちいた図書分類法のように整然と分類されたものが多い。
生物の部(B)
動物一般と獣類に関する名詞(bm、bn)
bmom象
bemdスズメ(鳥のカテゴリーがあるのになぜかここにあるのは謎)
この手法は、17世紀から18世紀にかけてのヨーロッパの人工言語界で主流であった、哲学的言語の手法であり、そのコンセプトは理性的に分類された単語を用いることで、思考の明晰化を図るという哲学的な目的である。 この単語生成術は、のちに図書館分類法の発達を促したが、言語として用いるには致命的な欠点を抱えている。すなわち、同一カテゴリーのものは同じような発音になってしまうので紛らわしいこと、科学の進歩とともに冥王星が惑星でから矮小惑星というカテゴリーに変換されたように、頻繁にカテゴリーの変換が起こるため、真に理性的な分類になり得ないこと、そしていくら覚えやすいように作ったとしても、膨大な未知の単語を覚えるということは大変な労力を要することである。ゆえに19世紀以後、ヴォラピュクやエスペラントのような既存言語から単語を借用する後験語型の人工言語に主流が移ったのである。にもかかわらず、このような古風な手法を用いるのは、岡本普意識の哲学者としての願望が反映したゆえと考えられる。
文法
名詞
否定
接中辞-u-(第一長音字の前におく)で「不」、接尾辞-cqで「無」、接尾辞-iqで「非」を意味する。
babm 世界語 buabm 不世界語 babmcq 無世界語 babmiq 非世界語
複数化接尾辞-a
複数化接尾辞-aを付加することで、複数形に出来る。 bcet 人 bceta 人々
補足語化接尾辞 -e
補足語化接尾辞 -eを付加することで、名詞、代名詞、動詞を補足語化できる。
bcet 人 bcete 人の v 私 ve 私の gof 飛ぶ gofe 飛ぶ(連体形)
所有格接尾辞 -i
所有格接尾辞-iを付加することで、名詞、代名詞を所有の意味の補足語化できる。
bcet 人 bceti 人の v 私 vi 私の
名詞化接尾辞 -ll
名詞化接尾辞-llを付加することで、動詞や補足語を名詞化できる。
gof 飛ぶ gofll 飛ぶこと coj 自由 cojll 自由なこと
代名詞
人称代名詞
VとYを単独で用いるときは、大文字を使う
非人称代名詞、関係代名詞、疑問代名詞に以下の一般付着辞を付すことで、 英語における5W1Hのような様態をあらわすことができる。 付着順序は、[代名詞]-[称]-[一般付着辞]-[複数]の順になる。
-d- 物 -g- 方法 -h- 時間 -k- 事項
-m- 理由 -n- 数量 -p- 場所
-t- 人間(非人称代名詞では使用しない)
動詞
否定
原形および原形の連体形で接頭辞u-を用いる。
例:gof 飛ぶ ugof 飛ばない gofe bpeb 飛ぶ鳥 ugofe bpeb 飛ばない鳥
しかし、その他の多くの形では接尾辞-uを用いる。
時制
現在形は無標。過去は接尾辞-ip、未来は、接尾辞-erで表す。 -のところは不明だが、そのまま補足語化接尾辞-eをつければ良いものと推測される。
名詞に動詞化接尾辞-ogをつけることで、動詞化できる。
mben 謙譲 mbenog 謙譲する
ただし、時制や相など他の動詞用接尾辞が付着している場合は-ogは使わない。
ragh 配膳 raghip 配膳した。
また、病気名に-aqを付すことで、「?を病む」という意味になる。
loqb チフス loqbaq チフスを病む
補足語
補足語とは、前置修飾語のことであり、体言に修飾するときは形容詞、そのほかのものに修飾するときは副詞として機能する。副詞として機能させる場合、副詞化接尾辞-wを付加することで、副詞であることを明示することができる。補足語の形状は、第一字がcであり、合計2?4文字で構成されている。
cefd 白い cefdw 白く coip 優秀な coipw 優秀に
否定
名詞同様、接中辞-u-(第一長音字の前におく)で「不」、接尾辞-cqで「無」、接尾辞-iqで「非」を意味する。
ckag 活動の cukag 不活動の ckagcq 無活動の ckagiq 非活動の
強調 -a
接尾辞-aでその補足語の程度が著しいことを示す。
coj 自由な coja 著しく自由な
比較級と最上級
比較級は接尾辞-e、最上級は接尾辞-iで表す。
coje より自由な coji もっとも自由な
数詞
数詞は、名詞または補足語の役をなす。 アラビア数字、またはラテン文字にダイアクリティカルマークが乗った物であらわす。
0(o オー)、1 (b~ ボー)、2(d~ デー)、3(f~ フー)4(g~ ガー)、5(h~ ハー)、6(j~ ジー)、7(k~ ケー)、8(l~ ルー)、9(m~ ムー)、10(a ア)、100(o オ)、10^3(u ウ)、10^6(n¨ ナー)、10^9(p¨ ペー)
命数システムは、西洋式の三桁ごとに区切る方式か、粒読みを行う。
3,219,876 (フーナー・デーオ・ボーアムーウ・ルーオ・ケーア・ジー / フー・デー・ボー・ムー・ルー・ケー・ジー)
序数は接尾辞-rをつけて作成する
b~r 第一
語順
基本語準は、SVO型である。 そして補足語(形容詞および副詞)などの修飾語は前置され、前置詞を持つという点が漢文の文法に類似している。
cmo bpeb cgedw gof op djoh.(大 鳥 荒 飛 於 空)大きな鳥が空で荒く飛ぶ。
ゆえに英語では不自然なSOVOやSCVO語順も見られる。
Pabjt vew laijip pigm.(先生 私に 説明した 理論)先生は私に理論を説明した。
Ribt cmo dek hojm.(主婦 大 する 服)主婦は服を大きくする。
関係節が前の語に修飾するか、後ろに修飾するかは、状況によって異なっている。
Y habip op cmo hdat, Ired V widir.(君 住んだ 於 大 家, →其 私 買うだろう)君が住んだ大きな家を私は買うだろう。
Qwt pegip ce hatj, Ired Y pajipio?(誰 書いた その 本, ←其 君 読んでいた)君が読んでいたその本は誰が書いた?
繋辞文に関しては、「である」を表す接尾辞-oを用いたSC語順と、 繋辞動詞debを用いたSVC語順のものがある。
Rces cuojio. (奴隷 自不由最是)奴隷はもっとも不自由である。
cojill deb cdid pjob. (自由最事 是 永遠 理想)最大の自由は永遠の理想である。